配合飼料の作り方(その6)

(その6)

次に「動物質性飼料」というのがありますが、これも植物性油粕と同じようにたん白質源として使われているもので、主なものに魚粉、チキンミール、ポークチキンミールがあります。魚粉というのは魚の油を搾って乾燥させて粉にしたものです。

生の魚から油を搾るんですか?

 

魚を煮たあとに圧搾して、その時に出てくる液体部分から魚油を取り除いた部分(フィッシュソリュブル)を固形部分に戻しながら乾燥・粉砕したたものを魚粉(フィッシュミール)と呼んでいます。魚粉はたん白質を6割以上含んでいるので、さっきも言ったように家畜用の飼料のたん白質源として非常に重要な位置を占めているんです。ただ、天然の水産資源が世界的に少なくなっているので、魚粉の生産量も年々減っています。このため、最近では、養殖魚を食用に加工した時に残る頭の部分や、骨、内臓などやスーパーマーケット等から出る身アラなどを原料とした魚粉も利用されるようになっています。

なるほど、それでは、次に出てくるチキンミールやポークチキンミールっていうのは、鶏や豚から油を搾ったものなんですか?

 

大雑把に云えばそんなところですが、丸のままの鶏や豚を原料に使っているわけではないですよ(笑)

この図にあるように、豚の場合は、僕たちが食べるお肉や内臓を除いた37.4%の不可食部分が出てきます。ブロイラーの場合はもっと多くてブロイラー1羽のうち、ほぼ半分は不可食部分になります。これらの僕たちが食べていない部分を加圧蒸煮して、油を取り除いたあと、乾燥・粉砕したものを家畜用の飼料原料として有効に利用しているんです。ブロイラーや産卵鶏の不可食部分だけを原料として作られたものをチキンミール、豚の不可食部分を加えて作られたものをポーク・チキンミールと呼んでいます。

最後の、その他の分類のなかには動物性油脂、炭酸カルシウムや糖蜜があります。動物性油脂というのは、さっき話したチキンミールやポーク・チキンミールを作るときに取り除いた油のことで、炭酸カルシウムは、家畜の骨や鶏卵の殻を作るために必要不可欠なものです。糖蜜っていうのは、サトウキビやテンサイ(サトウダイコン)から砂糖を作った時に残る液体のことで、まだ糖分がいっぱい残っています。豚や牛などは味が分かるので、甘い飼料が好きなんです。逆に、ニワトリは味があまり分からないと云われていて、どちらかといえば、飼料の粒の大小で好き嫌いがあって、粒の大きなものから食べます。だから、トウモロコシの粒を配合飼料工場で粉砕をして飼料原料として使う時には、ふるい分けして大きい粒のものをニワトリ用の飼料に使っているんです。

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