Q. 遺伝子組み換えトウモロコシはどのくらい作られているのですか?

2019年の遺伝子組換え作物の米国での作付面積は、トウモロコシでは全作付面積の92%、大豆では94%、綿では98%にのぼっています。
米国での非遺伝子組換えトウモロコシは、トウモロコシ生産量の約8%を占めているにすぎませんが、日本の一部食品原料、また家畜飼料市場に向けて輸出されています。これは食品などとしての利用に関する安全性の問題ではなく、市場の要求に応えるものですが、主に河川や鉄道を利用した効率のよい国内輸送システムを含む確固としたインフラを基盤とした分別流通が、年間約200万トンと推定されるこの市場への対応を可能にしています。この分別流通トウモロコシを別にすれば、米国内で生産され流通しているトウモロコシは農場の段階から輸出港、そして日本での利用現場に至るまで、「穀物トウモロコシ」として特に区別せずに流通しています。逆に、単純計算すれば分別流通される非遺伝子組換えトウモロコシを除いた約1000万トンの米国産輸入トウモロコシの92%にあたる約920万トンが遺伝子組換えトウモロコシであるということになります。